
チェロやバイオリンなどの弦楽器を趣味で楽しんでいる、もしくは演奏に興味があり、始めてみたいという方は多くいらっしゃることと思います。
趣味を気軽に楽しむためには自宅で演奏をしたいところですが、気になるのが騒音問題です。
特に、大掛かりな防音工事が難しく、隣室などとのトラブルにもなりやすい賃貸物件では、弦楽器の演奏は可能なのでしょうか。
今回は、弦楽器の演奏に必要な防音性能や賃貸物件でも比較的行いやすい防音対策法などをご紹介していきます。
1. 弦楽器は賃貸の自宅でも演奏できる?
美しい音色を楽しむことができる、チェロやバイオリンといった弦楽器。
弦楽器の演奏はコンサートなどでは楽しむことができるものですが、日常的に周囲から音が聞こえてくれば、騒音と感じる方がほとんどでしょう。
賃貸物件では騒音はトラブルを引き起こす原因にもなりますので、もしも弦楽器を賃貸物件で演奏したいという場合には、十分な防音対策と配慮が必須となります。
その物件の構造によっても防音のしやすさなどは多少異なるため、その点も考慮しながら対策していきましょう。
2. 弦楽器の音の大きさは?必要な防音性能
「弦楽器」と一口に言っても、その種類は様々で、音にもそれぞれ特徴があるため防音のしやすさなども異なってきます。
まずは、どの程度の防音性能が必要なのかを確認するためにも、弦楽器の音の大きさについて知っておきましょう。
2-1. バイオリン・ヴィオラの場合
バイオリンやヴィオラは、弦楽器の中では高音域の楽器になります。
音の大きさとしては80db〜100dbほどと言われていますが、高音域は反射しやすいため壁を通り抜けにくく、比較的防音しやすいとされますね。
しかし、窓ガラスや隙間からは高音が通りやすいため、そういった箇所を重点的に対策する必要がありそうです。
2-2. チェロ・コントラバスの場合
チェロやコントラバスも音の大きさは80db〜100dbほどと大きな違いはありませんが、バイオリンなどと比べると低音域の楽器です。
低音は音が通りやすいため、部屋全体としてより高い防音性能が求められるでしょう。
また、楽器を支えるためのエンドピンから振動が伝わるため、エンドピンは防振マットなどの上に刺して演奏するなど、階下への影響を和らげる防振のための対策も必要ですね。
3. 弦楽器の演奏のための防音対策
それでは、ここからは弦楽器の演奏のために賃貸物件でも取り入れられる防音対策をいくつかご紹介します。
3-1. ミュート(消音器)を使用する
まず、バイオリンなど、演奏する弦楽器用のミュートを使用することです。
ミュートとは弦の振動を伝える駒の部分にはめ込むことで駒の振動を抑え、音量を抑制するというものです。
より消音効果の高い金属製や軽量で違和感の少ないゴム製など種類もいくつかありますが、ゴム製では消音効果が足りなかったり、金属製では楽器を傷つける危険があったりとデメリットもありますので、その点も注意して選択しましょう。
3-2. サイレントバイオリンを使用する
YAMAHAが販売しているサイレントバイオリンやサイレントチェロといった、電子モデルの弦楽器も存在します。木のボディのない、フレームのみの姿が特徴的です。
ヘッドフォンやイヤホンなどでライン接続して音が出力されるため、音量が抑えられ練習用にはおすすめですね。
しかし、通常のアコースティックバイオリンとはやはり構造が異なるため、やや音程が取りにくかったり、演奏の表現がしにくいという面はあるでしょう。
3-3. タオルなどでF字孔をふさぐ
弦楽器は、楽器の中の空洞に振動が伝わることで音が出ます。
そのため、F字孔と呼ばれる空洞の部分をタオルなどで塞ぐことでも音量を抑えることができるでしょう。
演奏がしづらかったり、音量をそこまで抑えることができなかったりとデメリットはありますが、自宅にあるタオルで手軽にできる方法です。
3-4. 防音室を設置する
防音室を設置し、その中で練習するというのも方法のひとつです。
賃貸でも条件によっては設置できる可能性のあるユニット型の防音室では、遮音性能Dr-30〜40ほどが主流となります。鉄骨造よりも鉄筋コンクリート造の方が音が漏れにくいといったように構造によって周囲への音の伝わり方は異なるため、その物件の遮音性能も考慮しながら防音室を選びましょう。
デメリットとしては、十分な性能を持つものは価格が非常に高く現実的でないこと、また賃貸物件では、耐荷重の問題やオーナーの許可が下りないなど、そもそも防音室の設置自体が難しいということがあります。
3-5. 楽器可物件に住む
賃貸物件の中にも、楽器演奏可の物件は存在します。
しかし、楽器可物件だからといって防音環境が整っているというわけではなく、中には防音対策がなされていないのにも関わらず空室を出さないために楽器可としているところや、防音性能が十分でなく、演奏時間や演奏できる楽器に制限がある物件も多く見られます。
楽器可物件に引っ越す場合には、条件をしっかりと確認しましょう。
4. 自宅以外で練習できる場所
様々な対策はご紹介しましたが、賃貸物件でできる防音対策のほとんどは音量を抑えることを重視したものであるため完全に防ぐということは難しく、また、音の響きや表現を自身で確認しづらくなってしまうという懸念もあります。
伸び伸びと練習をするには、自宅以外に近場で練習できる場所を利用するのもひとつの方法です。
主に利用できる練習場所としては、
・音楽スタジオ
・カラオケ
・公園などの屋外
などが挙げられます。
スタジオやカラオケでは弦楽器の演奏がOKの場所であれば気兼ねなく練習はできますが、費用が掛かることと、予約が必要になったり空きがないなど、いつでも自由に入れる場所ではないというデメリットがあります。
屋外での練習は費用は掛かりませんが、人の目が気になる、天候などに左右されるというデメリットはもちろん、警察に通報されてしまい、トラブルになる可能性があるという注意点もあります。特に、夜間の演奏は難しいでしょう。
どんな場所でも周囲への配慮は必要になり、24時間好きな時に自由に演奏できる練習場所を探すのは難しいということですね。
5. 弦楽器を演奏したい方には防音マンション賃貸「サウンドプルーフ」がおすすめ!
これまでご紹介したように、弦楽器を賃貸物件で演奏する場合、様々な防音対策を行っても完全に騒音を防ぎ、周囲を気にせずいつでも演奏を行うというのは非常に難しいでしょう。
利用しやすい練習場所もいくつかありますが、やはりどこで演奏するにも時間帯など様々な配慮は必要になります。
そこで、できれば自宅で気兼ねなく練習したいという方におすすめなのが、防音マンション賃貸「サウンドプルーフ®」です。
「騒音トラブルを避け、弦楽器の演奏などの趣味を思い切り楽しみたい!」
そんな方に向けて、サウンドプルーフではコンサートホールと同様の多重防音構造と壁や天井、窓、ドアに至るまで徹底した防音設計により、高い防音性能にこだわった防音マンション賃貸物件をご提供しております。
・音響の良さにこだわり、音楽や映画などを楽しめる音響防音構造
・有効面積が広く、グランドピアノやギターを演奏される方におすすめな二重防音構造
・より防音性能にこだわった三重防音構造
といった3種類の防音構造の物件をご用意しており、重低音や大音量でも安心できる三重防音構造であれば、バイオリンやヴィオラだけでなく、チェロやコントラバスなどの低音域の楽器も安心してお楽しみいただけます。
暮らしも快適に、弦楽器を自宅で楽しく演奏したいという方は、防音マンション賃貸物件という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
今回は自宅で弦楽器を演奏したいという方に向けて、弦楽器の音の特徴や必要な防音性能、また賃貸物件でできる防音対策から自宅以外の練習場所までご紹介しました。
忙しい毎日の中で気軽に趣味として弦楽器を演奏したり、練習時間を確保するには、やはり自宅で演奏ができるとより身近に楽しむことができるでしょう。
周囲を気にせず弦楽器を演奏できる環境での生活に憧れているという方は、ぜひ「サウンドプルーフ」の防音マンションをご検討ください。