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理想のライフスタイルを叶える防音マンション サウンドプルーフ 防音コラム
理想のライフスタイルを叶える防音マンション サウンドプルーフ 防音コラム

クレーム知らずの私が教える自宅でドラムが叩ける防音対策4選

防音対策 更新日:
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ドラムセットを自由に練習する場所と時間が無くて困っていませんか?

ドラムセットを買っても、スタジオに行く時間や、予約にかかる手間もあり、現地に到着すれば積み下ろしにかかる時間や、セッティングをするのに取られる時間とわずらわしさがあり、思う存分音楽に打ち込めないことってありますよね。

また、本番の前やライブや演奏会に行ったあとに急に練習をしたいと無性に思ってしまう事や、今このタイミングから練習をしたいと思い立ってしまうときってありますよね?

ドラムが叩ける防音対策がしてある場所に住めれば最高だと考えたことは皆さんありますよね。

 

切実に防音対策が施された場所に住みたいそんなあなたに、ドラム防音対策を施したプライベートスタジオを用意する方法をお伝えしていきます。

また、間違った防音対策をして、クレームを受けないためにしっかりと適した防音対策をしてください。

この記事を読めば、ドラムセットを演奏する為に必用な防音対策が必ずわかります。

ドラム防音対策とは

対策方法としては大きく分けて4つあります。

それは、
①防音室を造る
②防音室を設置する
③引越しをする
④防音グッズを設置する

求めている性能や、現在の居住環境等を加味して、適したものを選ぶようにしてください。

1章 防音室を造る

防音室を造るとは、現在あるお部屋に防音素材でできた新しい壁や床、天井を設置してお部屋を造りかえる工事(リノベーションorリフォーム)を行う事です。

防音素材、防音効果が高い部材を使用する事により、非常に性能を高くすることが出来ます。

お部屋のサイズや用途に合わせて設計や施工をする為、非常に高い性能の防音効果が期待できます。

そのため、防音室を造ることはドラムの防音対策として有効な方法となります。

1-1 防音室を造る方法

防音室を造る為には業者にお願いして、しっかりと施工をしてもらう事が一番です。

なぜなら、防音工事は非常にむずかしい工事だからです。

今あるお部屋を造りかえる場合に、床を剥がし、防音部材を設置する為に追加の基礎工事を行なう必要があります。大きな音を止める為には質量が必要になります。必然的にお部屋に設置する防音部材が重い物になる為、今ある家の基礎部分では重さに耐える事が出来ません。

自宅の基礎追加工事をDIYで行う事は出来ませんので、業者に発注して工事を行ってください。

参考に重量の目安をお伝えします。

一般的にドラム室の場合は加重として1平米あたり500kg~600kg程度かかる為、基本的に2階以上の階は工事を行なうことは出来ません。加重の影響で地震などの強い揺れがあった場合、家の倒壊等の危険性があります。

〇工事が可能な住居

1-2 オススメ業者と費用

ドラム防音工事を発注するべき業者2社をお伝えします。

ドラムセットは楽器の中でも1番大きな音や振動がでます。そのため、防音施工に関して経験やノウハウ、新しい工法等を常に開発している業者がベストです。

①高橋建設株式会社 (全国対応)

②環境スペース研究所 (関東圏)

上記の2社になります。

なぜ2社かというと、他の業者よりもドラムに対しての防音工事数が多く、またリハーサルホールやダンススタジオ等の衝撃やドラムセットが常駐で置いてあるような場所の工事を多く経験しノウハウがあるためです。

また、こちらの2社はレスポンスが非常に早いです。質問を送った当日に回答をして頂ける経験豊富な業者に相見積もりを取り依頼をするようにしてください。(相見積もりを取ると費用を押さえられる可能性が高い為)

①高橋建設株式会社

会社名高橋建設株式会社
住所神奈川県川崎市宮前区神木1丁目7番地8
連絡先TEL.044-853-0547
見積、資料請求TEL.0120-55-0065
http://www.takahashi-kensetsu.co.jp/form/
流れ①資料請求or見積り
②打合せと現地調査、資料確認、設計(2ヶ月)
③提案と契約
④工事着工(30日~45日)
⑤完成 アフターフォロー有
施工時期3ヶ月~4ヶ月程
費用6畳のお部屋 450万(税別)~
必要書類建築図等(あった方がスムーズ)
工事可能範囲全国対応

②環境スペース研究所  

会社名 環境スペース株式会社(計量証明事業所)
住所東京都渋谷区恵比寿3-28-12 ATYビル3階
連絡先TEL.03-5795-1215
見積、資料請求TEL.03-5795-1215
https://www.soundzone.jp/contact/?checknum=01
流れ①資料請求or見積り
②現地調査、打合せ、プラン提案(10日)
③提案と契約
④施工図面、作成工事段取り(3週間~4週間)
⑤工事着工(1ヶ月程)
⑥完成 アフターフォロー有
施工時期2ヶ月~3ヶ月程
費用6畳のお部屋 400万(税別)~
支払方法提携ローン有り
必要書類建築図等(あった方がスムーズ)
 地盤調査報告書(あった方がスムーズ)
工事可能範囲基本的には関東圏

1-3 注意点

少しでも節約をしようとして、安い業者に発注をすると後でのクレーム音漏れ等に繋がる可能性があります。

また、戸建の2階以上の階や、マンションに住まれている方は絶対に業者に相談をして下さい。

前述したように防音室の素材が重い為、不具合になり工事自体が行えない可能性があります。

ルールを守って素晴らしい環境を手に入れる為に、準備をしっかりと行うようにしてください。

2章 防音室を設置する

ドラムセットが対応出来る防音性能が高いユニット型防音室(形やサイズが決まっている)をお部屋に設置する防音対策です。

お部屋の中に決められたサイズの箱を設置するだけになるので、納期もあまりかからず、組み立ても1日で完了するため、すぐに演奏したい方にオススメです、

また、組み立て式の為、引越しなどにも対応することが出来るので、防音室を造ることが難しい方に非常に適しています。

お部屋の中に部屋を造ることは防音性能を引き上げる為に非常に効果もあるため、防音室を設置することは、ドラムの防音対策には適しています。

2-1 ユニット型防音室「ナサール」高遮音タイプ

パネル組み立て方式のユニット型になっている防音室をお部屋に配置して、部屋の中にお部屋を設置して楽器演奏を可能とする防音室をユニット型防音室と言います。

ドラムセットは非常に大きい音が出る為、高い防音性能が要求されます。

今回紹介する「ナサール」高遮音タイプについては防音指標として「Dr-50」の性能があり、ユニット型の防音室としては一番防音性能が高い製品のためドラムセットにも使用可能です。

防音室を造ることは出来ないが、ドラムセットを何としても叩きたい方にオススメの製品になります。

2-2 設置方法と注意点

組み立て式の防音室ですが、重低音の防音、遮音は非常に難しく、防音室の重量も重くなりますので、設置場所の十分な調査と専門家による音響設計(推定遮音性能の確認)が必要です。

それは、組み立て部品一つ一つが非常に重い為、ケガや事故の原因になるからです。

前述した通り、一番小さい防音室3.4畳タイプでも1,370kgの重さがあります。組み立ての際に不注意で倒してしまう可能性や、バランスが崩れてしまった際に大きな事故に繋がります。

組み立て式ですが、業者に依頼をして設置をしてください。

問合せ先連絡先
株式会社 カワイ音響システム0120-010-994
onkyosystem@kawai.co.jp
http://www.kawai-os.co.jp/contact02.aspx
河合楽器製作所
直営店・特約店
http://www.kawai-os.co.jp/showroom.aspx
〇設置までの流れ

①相談(カワイ音響orカワイの直営店、特約楽器店等、ナサール展示店ショールーム)
②現地調査→提案と見積り
③契約と施工開始
④確認と引渡し

・注意点

防音室内には火災報知器を設置してください。
消防法により住宅への住宅用火災警報器等の設置が義務付けられています。
◎戸建住宅内で防音室をご使用の場合、「煙式住宅用火災警報器」の設置をお勧めします。
※設置義務の詳細は、市町村条例により定められています。
◎共同住宅内で防音室をご使用の場合、マンション管理会社にご確認の上、「自動火災報知器」、または「煙式住宅用火災警報器」のいずれかを設置ください。
火災報知器の詳しい仕様等につきましては、防災機器メーカーや、家電量販店、設備業者へお問い合わせください。

引用 火災警報器・報知器設置について

2-3 各住戸の設置方法について

①戸建の設置方法

戸建に防音室を設置する場合は、1階のお部屋にしてください。

前述しましたが、防音室自体が低音域等を止める為に重量がある為、上の階に設置すると床が抜ける場合や、加重の影響で地震などの強い揺れがあった際に家の倒壊等の危険性があります。

現地を専門業者にチェックしてもらい、設置をするようにしてください。

また、お部屋の形状にも注意をしてください。梁やパイプライン等がありお部屋に防音室が入らない事がありますので、注意するようにしてください。

②分譲マンション

分譲マンションに設置する場合は現在住んでいる階が1階の場合に限り設置できる可能性があります。

・マンションの床の耐荷重の問題

ドラムセット演奏可能防音室は一番大きいもので1,740Kgの重量がありますので、設置する床に対して、1平米について250Kg/㎡程度の荷重がかかることになります。

一般的なマンションですと、床の耐荷重は180Kg程度になるため、一般的には設置が不可能になります。また、キック音を防ぐ為に防振床をコンクリート100mm厚以上の湿式浮き床にする必要がありますが、床の㎡荷重は300Kgを超えてしまう為、分譲住宅の2階以上には防音室の設置は出来ません。代案としてですが、通常の防音室を設置して、電子ドラムを演奏する事は可能かと思われます。

1階に住まわれている方で、上記防音室をお部屋に入れたい場合は、業者と綿密に打ち合わせを行い、マンション規約と調整をしてから契約を行うようにしてください。

③賃貸マンション

賃貸住宅にドラムセット演奏用の防音室を入れることは、ほぼ不可能です。

②の分譲マンションにも記載しましたが、1階以外はNGになりますし、1階でも床などに追加防音工事を行なわなければいけない場合は設置が出来ません。(原状回復義務があるため)

何としても防音室を設置したい場合は、管理会社や家主さん、オーナーなどにしっかりと相談して設置が可能か確認するようにしてください。

賃貸物件管理をしている管理会社数社に確認しましたが、組み立て式の防音室が持ち込める物件はほぼ無いとの事でした。賃貸物件での設置は諦める事をオススメします。

3章 防音物件へ引越し

ドラム演奏が可能な賃貸物件に引っ越して思う存分演奏をする方法があります。

防音設備や音漏れ防止の準備が出来ている物件に引っ越すと安心して演奏を楽しむことが出来ます。

賃貸マンションでありながら、建築設計を行う際に、最初から防音設備や性能をプラスして建築をするため、普通の物件より格段に性能が高くなります。

ドラムセットは他のどの楽器よりも大きい音が出すことが可能です。前述した「防音室を造る」等で基礎工事から工事を行ない直すという内容をお伝えしましたが、設計からドラムセットなどが可能な準備をしてあるお部屋のほうが、ドラムセット演奏者の方には安心できると思います。

3-1 サウンドプルーフプロシリーズ

生ドラムが確実に演奏可能な物件です。設計からドラムセットを演奏可能にするために、全戸三重防音構造の楽器可防音賃貸マンションになっています。

特許取得も取得をしており、全戸遮音構造の集合住宅において世界トップクラスの防音性能を出しています。

また、こちらの物件は防音対象をドラムセットが演奏できるように設計している為、音漏れに関しても心配がありません。

ドラム演奏を行いたくて、まだ戸建の家を購入予定がない方はこちらの防音マンションに住むべきです。

①サウンドプルーフプロ目黒祐天寺

物件名サウンドプルーフプロ目黒祐天寺
住所東京都目黒区目黒4-21-15
アクセス東急東横線「祐天寺」駅 12分
築年月2018年 3月 築0年
構造・規模RC造・地上3階建て
総戸数8戸
契約期間2年間(解約予告1ヶ月前)更新可能
設備24時間演奏可能
バンド演奏可能
敷地内ごみ置き場
オートロック
宅配ボックス
SOHO可能

②サウンドプルーフプロ蒲田

物件名サウンドプルーフプロ蒲田
住所東京都大田区西蒲田6-5-10
アクセス京浜東北線「蒲田」駅 6分
東急多摩川線「蒲田」駅 9分
東急池上線「蓮沼」駅 7分
築年月2018年 8月 築0年 完成
構造・規模RC造・地上3階建て
総戸数10戸
契約期間2年間(解約予告1ヶ月前)更新可能
設備24時間演奏可能
バンド演奏可能
各室200V電源
敷地内ごみ置き場
オートロック
宅配ボックス
SOHO可能
〇入居者の声

①いつでも24時間、生ドラム・金管楽器等全ての楽器演奏ができるため、思い立ったときに練習が出来る。
②仲間を呼んでバンド演奏(同時演奏)が出来る為、クオリティーがあがる。
③自分の出す騒音で周りに迷惑をかけているのでは?という不安から解消される
④面倒なスタジオ予約が不要になり、スタジオ代とスタジオを探す時間や移動時間が大幅に節約できる
⑤ミラー張りで、フォームチェックが行え、悪い癖が付かない。また、生徒に鏡を見ながら指摘出来る。
⑥SOHO可だから、自宅で音楽教室などが開業でき収入が得られる
⑦同じ環境で練習が出来るので、調子がつかみやすい。

3-2 アルニラム

①アルニラム

物件名アルニラム
住所神奈川県川崎市高津区千年554-1
アクセス東急田園都市線溝の口駅
                     バス(千年 乗6分 停歩2分)
東急東横線武蔵小杉駅 バス(10~15分) 
築年月2013年 5月 築6年
構造・規模地上2階、地下1階
総戸数6戸、防音室7室
設備24時間演奏可能
(部屋により楽器制限あり)
インターネット無料
駐車場あり
オートロック

編集部でも調査を行いましたが、詳細が若干不明なところがあります。お部屋によりドラムセットが演奏可能な部屋と演奏不可のお部屋があるとの事でしたので、契約する際は注意をしてください。

また、ドラムセット可能なお部屋は非常に貴重なため、人気が高いと思われます。入居を検討されている方は早めに動き、ウエイティングリスト登録等をされる事をオススメさせて頂きます。

3-3 ミュージション

防音賃貸マンション老舗企業である、リブラン株式会社が展開している「ミュージションシリーズ」をご紹介します。

防音賃貸マンション全戸「D-70」の性能を確保出来ており、長年の建築経験から防音マンションとして非常に高い性能を出している為、安心して楽器演奏が可能です。

ミュージションでは過去から一貫して、永田音響設計が遮音測定試験を実施しているために、その測定結果は信頼に値します。

東京都、埼玉、神奈川に物件を展開しており、調査をした際には全棟で13棟の物件が建築されており、防音に関するノウハウが蓄積されています。

数多くの物件がありますが、生ドラムはどの物件でもNGとの事でした。

電子ドラムを演奏することは可能ですが、演奏時間制限と防音設備を入居者の方に用意して頂く必要があるとの事です。

※ミュージションに入居する際に、楽器の音量測定や、演奏者の方に合わせた規約が適用されます。
演奏音量が大きい方や、大きな音が出る楽器を演奏される方は演奏時間制限や、音量制限があります。
そのため、24時間演奏可能ではない場合がある事をご了承ください。

会社名(株)リブランマインド
住所東京都板橋区大山町17-4 リブランビル3F
電話番号03-3972-0601
HPhttps://www.musision.jp/
問合先https://www.musision.jp/contact2/

①ミュージション門前仲町

物件名ミュージション門前仲町
住所東京都江東区永代1-14-8
アクセス東西線「門前仲町」駅 徒歩8分
都営大江戸線「門前仲町」駅 徒歩8分
築年月2017年 11月 築1年
構造・規模RC造・地上9階建て
総戸数21戸
契約期間2年間(解約予告2ヶ月前)
設備敷地内ごみ置き場
オートロック
宅配ボックス
エレベーター(ピアノC7まで搬入可能)
各室200V電源
SOHO可能
〇入居者の声

「毎日の楽器練習は、24時間気にせず熱中したい!」
「自宅をスタジオにしてDTM&音楽制作がしたい!」
「夜中でも気兼ねなくDVD鑑賞したい」
夢がかなうお部屋に住めて本当に幸せです!

生ドラムの演奏は不可能ですが、電子ドラムも通常の楽器演奏可能な物件でも不可能な場合が多いですので、何としても電子ドラムセットの練習が行いたい方は、是非入居を検討して下さい。

4章 防音グッズでの対処

生ドラムや、電子ドラムを通常の賃貸物件やマンションで演奏することは不可能です。ましてグッズだけで防音対策で音に関して配慮をしてもクレームが来ると思われます。

それは、根本的にドラムセットの音量が大きすぎる為、グッズでの対策は出来ません。

防音室を設置しても若干の音漏れや振動などが伝わりますので、防音グッズだけでのドラム防音対策は出来ないことをご理解下さい。

上記の防音対策で説明した通り、お部屋を改造して重く厚い壁や床を設置しても足りないことはお分かりかと思います。防音室を設置した上でこれから説明するような対策グッズを設置する事により、さらに安心して練習することが出来るので、防音グッズは設置するようにしてください。

4-1 床

①NE100B  ROLAND ( ローランド )

床の対策にはこちらのドラム用マットが一番のオススメです。それは、電子楽器や録音音響機器を設計製造している大手メーカーのローランドと、住宅用建材メーカーで且つ防音建具などを設計販売している大建工業がコラボレーションして開発を行った床材になります。

振動や、音量を止める為には重い素材が必要です。ドラムセットからは色々な種類の音(ベースドラムやシンバル、スネア等)が発生する為、防音するのが難しいですが、こちらの製品はドラムセットに合わせた防音素材で出来ております(ニードルパンチカーペット、耐圧板、塩ビ樹脂制振マット、振動反射板、緩衝剤、合板)複数の素材でドラムから発生するいろいろな音や振動を防ぐ効果があります。複数の素材と遮音の為に重い製品(1枚約16キログラム)のため、設置する際は気をつけて設置をするようにしてください。

簡易的に床に敷く部材としては一番性能が高い物になります。また、ドラム用のお部屋がある場合は、床全面に敷くのが一番のオススメですが費用も掛かってしまう為、ドラムセットを設置する場所に4枚ほど並べて設置が可能になります。音漏れを気にする方や、音量を下げたい場合は演奏されるお部屋全面に上記の商品を並べる事をオススメします。床に対しての加重で遮音性能を上げる事が出来きます。その場合は商品が非常に高額ですので、お気をつけ下さい。(大建工業 建築音響部サウンドセンター談)

注意点として、同じく大建工業から「防振ベース」という商品が出ておりますが、こちらはピアノ等の楽器用に作られており、ドラム用ではありません。ドラム演奏用には購入しないで下さい。

商品の厚みや中身は同じような記載がされていますが、防音素材のグラスウール密度が全く違う為、ドラムには適していません。

大きい音を出すドラムセットを演奏したい場合は、周辺環境に気を遣い、音漏れなどの影響が出ないように極力気をつけてください。演奏音に対する配慮はプレイヤーが行うべき義務です。費用は高くなりますが、安全性を重視するようにしてください。

・ローランド公式ページ

https://www.roland.com/jp/products/ne-100b/

・アマゾン 購入ページ 27,000円(2018.7.26時点)

NE100B  ROLAND

・プラスα製品

ドラムセットを演奏する際に気を付けなければいけない点は、音量も非常に大きい為配慮しなければいけませんが、直接伝わってしまう振動に一番注意をはらうようにしてください、

マンションに住んでいて上の階から飛び跳ねる音や、踏み鳴らしたような足音は非常に大きく聞こえて不快になる方が多いと思われます。ドラムセットのペダルや楽器を叩いた振動衝撃は防音対策をしない場合は直接床に伝わり、下の階やその他の階に広がってしまいます。叩いた打音が床に直接伝わらないように防音対策をしてください。

①ペダル用ノイズ・イーターNE-10

バスドラムやハイハットを鳴らすために踏むペダルへの対策をする必要があります。前述しましたが、ペダルの踏み込みは床を踏み鳴らしているのとあまり変わりません。ペダル本体に防音対策を行いましょう。

紹介する商品は床への振動を軽減するために設計されています。それは衝撃を吸収分散させるために振動を止めるゴムで中空構造を作り、強い衝撃が床に直接向かわないようにしています。

踏み込みが強い方やこちらの商品を1枚敷いても気になる方は2段重ねに設置することも可能です。

写真のようにセッティングを行い、踏み込みペダルの衝撃緩和を行うようにしてください。

ノイズ・イーターを設置するとペダルの高さが数センチ分上がってしまうので、叩く際の違和感があるかと思います。その場合は、椅子下に板などを入れて普段何もないところでドラムを叩くのと同じ高さを作ることをオススメします。練習を行う際は本番に近い状態にするようにしてください。

・ローランド公式ページ

ペダル用ノイズ・イーターNE-10 ローランド公式

・アマゾン 購入ページ 8,900円(2018.7.26時点)

ペダル用ノイズ・イーターNE-10

②ノイズ・イーターNE-1

各種スタンド脚の下に設置するだけの商品になりますが、衝撃吸収効果が非常に高いものになっています。それは振動を吸収しやすいゴム製品で作られており、衝撃を吸収して分散させるための中空構造になっているからドラムセットに適しております。

ドラムセットを設置する際にバスドラムは4本脚、その他楽器(スネア、シンバル、ハイハット等)は3本脚スタンドに設置をするかと思われます。こちらの各脚の下に振動を止める為に上記商品を設置します。

スティックで上から叩くため、床に振動が伝わるのを避ける事が非常によい防音対策になります。所有している楽器の脚の本数に応じて購入して設置をしてください。

・ローランド公式ページ

ノイズ・イーターNE-1 ローランド公式

・アマゾン 購入ページ 2,235円(2018.7.26時点)

ノイズ・イーターNE-1

上記商品に関しましては、ローランド公式ホームページでローランド商品「V-Drums用」となっております。ですが、通常のドラムセットにも使用可能になっております。明確な防音効果の数値を出すことは出来ませんが、ドラムセットが出す大きな音量や振動を遮音や吸音、防振する効果を出すために作られた商品になります。ドラムセットが非常に大きな音がでますので、お部屋で響きすぎる可能性もあります。そのため、出来る限りの良い商品を使って防音をしておくことが重要になります。安い商品で効果が出ず、音漏れからのクレームや、性能が低く、再度良い物を買う必要があると安物買いの銭失いになりますので、準備をしっかりと行いましょう。

4-2 窓

お部屋の中で一番防音性能が弱い箇所は窓になります。窓は家の壁や床や天井より薄く、外に面しています。外からの音も中からの音も薄い窓からは漏れてしまうし、入ってしまいます。

ドラム室やスタジオなどは地下にあることも多いですし、窓自体を作っていない部屋がほとんどかと思われます。また、防音物件でもドラム可能なお部屋は3重窓になっている場合等が多いです。

窓が無いお部屋や、3重窓になっていない場所ではドラムセットの演奏は行なわないようにしてください。

窓が付いている部屋で少しでも防音対策を行いたい場合は内窓をお部屋に取り付け(賃貸物件の場合は、原状回復義務があるため、設置できない可能性があります。)窓と窓の間には吸音素材のグラスウール等を詰めてください。日光等は入らなくなってしまいますが、ドラムセットの為と割り切る必要があるかと思います。

空気層と吸音材と2重窓を挟むことにより、通常よりは防音効果が出ます。絶対安心とまではなりませんので、あと少しだけ防音したい方などは検討して下さい。

4-3 天井について

自宅の壁に吸音材の貼り付けや、天井に吸音素材のグラスウール等を貼り付けるだけではドラムの防音対策としては不足しています。前述しましたが、音を止めるには質量の重い物で振動などを止める必要があります。

個人が出来るDIY等で天井に遮音シートなどを貼ったところで効果はあまりありませんし、何かの拍子に天井から遮音シートが落ちてきたら大参事になります。せっかく買った大切な楽器が遮音シートの下敷きになってしまう可能性もあります。ドラムセットに対応出来る防音を行うには非常にむずかしい工事が必要と1章でお伝えしたかと思います。

工夫でなんとかなるレベルの音量ではありませんので、DIYで何とかしようと考えている方はあきらめるようにしてください。

4-4 楽器本体への防音対策

お部屋に関しての防音対策を今までは伝えていましたが、根本的に楽器から出る音量を下げる事も1つの手段です。電子ドラムは楽器本体から出る音量は調整することが可能で自宅用というコンセプトで販売されています。

ですが、楽器を叩き、ペダルを踏む為、振動が発生してしまい、音に関するクレームに伝わってしまう状態です。

また、防音賃貸マンション等でもドラムセット、電子ドラムがNGになっているところが多いのは振動に関して対応が難しいため、制限が厳しくなっているという事です。

ドラムセット本体の音量を下げる為に可能なことをいくつか調べましたが、ドラムセット用のミュートをつければ音量を下げることは可能です。但し、ドラムセットらしい音は出なくなります。むしろ音量というよりはパット(ゴム板)を叩く「ぺチぺチ」するような音が出て、生ドラムを買った意味がなくなってしまいます。

手数の練習や、リズム練習、コンビネーションの練習をする際には楽器同士の距離感をつかむために使用する等には有効かと思いますが、音色を鍛えるような練習は一切行えませんので注意が必要です。

ですが、叩く事によって出る振動は消えませんので、床などに防音対策を行い、余計な振動などを起こしてクレームを出さないように注意してください。

オススメの消音パットを紹介します。

・ZENN ( ゼン ) / DSPSET サウンドハウス価格 ¥5,378 税込(18.7.26)

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/131917/

■消音パッドセット
■バスドラム:22"
■フロタム:16"
■タム:13"、12"
■スネア:14"
■シンバル:ハイハット14"、クラッシュ16"、ライド20"

上記のドラムサイズに対応可能なミュートがひとまとめになっています。打面に設置するだけの簡単な商品ですが、音を止める効果は非常に高いです。

自宅でなんとしても練習をしたい方はこのような商品を使って大きな音を出さない練習はすることが可能になりますので、必要な方は是非購入してみてください。

5章 まとめ

ドラムセットの音を防音することは非常に難しいため、自分で行うDIYは不可能だと考えてください。

また、防音室を用意する方法としては戸建の住宅に住んでいて1階又は地下にお部屋を用意することが出来る方のみが自宅にドラムセット練習用防音室を用意できると考えてください。それ以外の方で防音室を用意した場合は、ドラムセットが使用可能な防音賃貸マンションに引越しをすれば自宅で時間を気にしないでドラムセットを使用することが可能です。

現在の日本の住宅状況として大きな音を出す、楽器演奏の練習をする際は極限まで周囲に気を使って、時間を気にしながら演奏、練習を行うのが一般常識のようになっています。自分の好きな時に、好きな長さ楽器に触れる為には途方もないお金と準備が必要になってしまっています。演奏環境を整えるというのは非常に大変で、ドラムを自宅に設置して演奏するのは一つの夢になっている方も多いかと思います。その夢をかなえるには戸建て住宅を購入し、防音工事をしてプライベートスタジオを作るしか方法がありませんでした。ですが、賃貸マンションでもドラムセットが叩けて、好きな時間、好きなだけ練習をしてセッションをすることが可能になっています。

ドラムセットの演奏練習場所で困っている方は是非この記事を読んで防音対策と新しい自分の音楽をする空間を是非手に入れてください。