ライブ配信で気をつけたい騒音対策！手軽にできる対策法をご紹介

SNSや動画配信サイトなどが普及している現代では、様々な形でライブ配信を行っている方が増加しています。

自宅からでも手軽に行えるライブ配信ですが、自宅での配信において気になるのが、音の問題です。
周囲への迷惑になってしまわないよう配慮が必要なことはもちろん、視聴者に快適に配信を楽しんでもらうためにも、騒音への対策は必須になるでしょう。

そこで今回は、ライブ配信で問題になりやすい音の種類とともに、賃貸マンションなどでも手軽に行える防音対策などをご紹介していきます。

1.　ライブ配信では騒音問題がつきもの！

自宅でライブ配信を行う場合、ついて回るのが騒音の問題です。
自宅での配信の際には、
　・音漏れにより周囲に迷惑をかけないこと
　・生活音などで視聴に影響を与えること
の両方に注意しなければなりません。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1-1. 　周囲への配慮

ライブ配信での騒音問題として、最も注意したいのが外部への音漏れです。
自宅でのライブ配信において気になる音として、真っ先に思い浮かべていたという人も多いのではないでしょうか。

ライブ配信では、注意しているつもりでもついつい盛り上がってしまったり、複数人で会話をしたりするうちに声が大きくなってしまうことがあります。
しっかりとドアや窓を閉じていたとしても周囲に音が漏れてしまう可能性があり、特に住戸が接している賃貸マンションなどでは、隣室などに音が漏れ騒音トラブルに発展してしまうこともあり得るでしょう。

1-2. 　視聴者への配慮

ライブ配信を自宅で行う場合には、快適に視聴できるよう、視聴者へも配慮が必要です。

ライブ配信を行う方の中には、家族やペットと同居しているという方もいるでしょう。
ドアを閉めて個室で配信を行っていても、洗濯機や掃除機などの家電の音やテレビの音など、生活音を配信中のマイクで拾ってしまうということもあります。
特に、子どもやペットが走り回る音などはマイクで拾ってしまう可能性が高いでしょう。

また、生活音と同様に配信に影響してしまう騒音として、外部からの騒音もあります。

　・救急車やパトカーのサイレン音　
　・工事音
　・電車や車の通過音
など、近隣からの様々な音が配信中に気になってしまうこともあるでしょう。

これらの音は音が鳴るタイミングも分からずコントロールできるものではないため、配信の邪魔になるのを防ぐのも難しいですね。
さらにこういった音から自宅の位置が特定されやすくなってしまうということもあるため、配信の際には対策が重要になります。

2.　自宅で手軽にできる防音対策

騒音トラブルを避けながら配信を行うためには、防音への対策が不可欠です。
まずは自宅でライブ配信を始めてみたいなど、コストをあまり割きたくない方に向けて賃貸でも手軽にできる対策法をいくつかご紹介します。

2-1.　カーテンの種類や使い方

まず、音漏れや音の侵入を防ぐために窓を閉めること、また窓の隙間からの音漏れを防ぐためにカーテンをきちんと閉めることは当然ですが、さらに隙間ができないよう、カーテンをしっかりと伸ばした状態で、マスキングテープなどで端を壁に貼り付けると防音効果が高められる可能性があります。

また、薄手のカーテンではなく、できるだけ厚めのものを選ぶのも重要です。
遮音効果が期待できる遮音カーテンも豊富な種類があり、通販などでも手軽に手に入れることができますので、そういったものを使用するのもおすすめですね。

2-2.　家具配置を工夫する

音は、到達までに障害物が多くあると減衰するという性質があります。

ライブ配信の話し声などは主に壁を伝わって隣室などに届いてしまうことがあるため、本棚やタンスなど背が高く厚みのある家具を壁側に設置することで、多少音の通りを遮ることができるでしょう。

2-3.　吸音材を利用する

ネット通販やホームセンターなどでも手に入る吸音材を使用して、防音対策を行うこともできます。

吸音材は、細かな穴が多数空いた素材などでできており、音の一部を吸収してそのエネルギーを熱エネルギーに変換することで減衰するという仕組みになっています。
様々な種類がありますが、おすすめは吸音効果が高いとされるウレタンスポンジです。
はさみやカッターなどで簡単に切ることができ、扱いやすいものですが、低音域には弱いためその点は注意が必要ですね。

2-4.　段ボールを利用する

マイクやパソコンなど、配信機器の周りを段ボールで囲むことでも、多少の防音対策になります。

段ボールは、細長い隙間があるその形状から吸音の効果が期待できます。もちろん完全に遮断することはできませんが、軽減するためのひとまずの対策として取り入れるのは良いでしょう。

3.　さらにしっかりと対策したい場合は？

ご紹介したような対策では、完全に音漏れを防ぐというのは難しくなります。
自宅でのライブ配信にもっと力を入れたい、楽器演奏や歌などを配信で行いたいという方は、次のような本格的な対策を検討することをおすすめします。

3-1.　ユニット型防音室などを買う　

まずは、ユニット型や組み立て式など、自宅でも設置できる防音室を設置するということです。
配信や楽器演奏も音漏れの心配なくできるようなしっかりとした防音室では、安いものでも50万円以上はかかるなど、コストは高いですがその分防音効果も高いでしょう。

さらにこの方法のデメリットと言えるのが、設置するためのスペースが必要になること、また内部が狭いため配信の内容が限られてしまうこと、そして第一に、賃貸ではそもそも防音室の設置自体が難しいことです。
賃貸の物件ではオーナーへの許可や耐荷重といったハードルもあり、設置は現実的な方法ではないかもしれません。